我が家の上の子は絵本を読むことが大好き!
私も絵本が大好きなので、思えば生後3ヶ月くらいから子どもに絵本の読み聞かせをしていました。
そして今、3歳になった上の子に感じることは…
めちゃくちゃおしゃべりが上手!!
下手な大人よりも言葉でコミュニケーションを取ることが上手です。
でもただ闇雲に絵本を読み聞かせていたわけではありません。語彙力、思考力、読解力を向上させるためのちょっとしたコツを実践していました。
実践して感じた絵本の効果
絵本を読むことで得られる効果は一般的に次のようなものがあると言われています。
- 1. 子どもの心が安定する
- 2. 想像力が育まれる
- 3. 言語能力が向上する
- 4. 感情表現が豊かになる
- 5. 集中力がUPする
我が家で読み聞かせを続けて如実に効果を感じられたのは、「3. 言語能力が向上する」です。
一般的に子供は1歳で1語、2歳頃に2語文、3歳頃に3語文を話しはじめると言われています。
3語文は「ママ、ご飯、食べる」みたいな。
我が家の上の子は1歳頃から徐々に言葉を話し始め、2歳になる頃にはすでに3語以上を喋るようになっていました!
そして今3歳6ヶ月ですが、大人とほとんど同じような長文を喋り、大人と同じようにコミュニケーションがとれています。
保育所に通っていますが、同い年の子と比較しても明らかに言葉が上手で、それは絵本の読み聞かせのコツを実践したための効果かと思っています。
絵本が好きだからよく読み聞かせしていただけなのですが、結果的に小さいころから絵本を読み聞かせしていて本当によかったなと感じています。
我が家で実践した読み聞かせのコツ
ではどのようにして読み聞かせをしていたのか、どんな読み聞かせをすることで語彙力や思考力が向上するのか、読み聞かせのコツを解説していきますね。
1. 絵本を読みながら子どもに発言させる
いきなりですが、読み聞かせで一番重要なポイントです。
日本の家庭では絵本を読み聞かせるときは静かに聞くもの、と考えている方が多いです。
絵本を読むときは賢く集中し、じっとして聞かせるもの、とまじめな気質の日本人は潜在的に考えてしまっているのです。
しかしそれとは真逆で、本当は絵本を読みながら子どもにたくさん発言させることがとても効果的なのです。
ただ闇雲に発言させるわけではありません。
例えば絵本の中に様々な色がでてきたら、
「これはりんごの色だね」
「これは何の色かな?」
「どの色が一番好き?」
など子どもに質問を投げかけ、絵本の内容に関連したことを発言させるのです。
そうすることで絵本の内容と喋る言葉を関連づけて考えられるようになり、言葉や思考力の発達に繋がっていきます。
うちの子も、「私の好きな青や!あ、黒も大好き!」など絵本を読みながらたくさんおしゃべりをしますよ。
2. 絵本に書いている通りに読む必要はない
もちろん基本は絵本に書いている文章と物語を読むのですが、物語のなかでなぜ主人公はこのような行動をしているのだろうなど、大人が子どもに考えさせるような一文を追加したりすると良いです。
「男の子はどうして悲しい顔をしているのかな?」
「君だったらこんなときどうする?」
など、すぐにページをめくるのではなく次の展開を予想させるような質問を追加してみましょう。
その答えはもちろん正しい答えじゃなくてもOK。
子どもが絵本の状況を理解し、想像をして自分の思考を持つということが重要なのです。
これを「ダイアロジック・リーディング」と言うそうです。
我が家では絵本を読み聞かせしながら、このダイアロジック・リーディングを自然と子どもと行っていました。
3. ママとパパの両方から絵本を読みかせする
絵本の読み聞かせといえばママ、と考えている家庭も多いかもしれませんが、ママとパパの両方から絵本の読み聞かせをするととても効果的です。
女性と男性で読み聞かせをするときの思考が違うからです。
ママが読み聞かせをしたときは、絵本に出てくる絵をみて生き物や道具の名前を聞いたり、
「おいしそうなりんごだね」
「この子はワンワンが大好きなんだね」。
など絵の中に思考を巡らせて会話をすることが多いとされています。
一方、パパが読み聞かせをしたときは、
「大きなヤギさんだね。この前動物園でヤギさんにご飯をあげたね」
といった具合に、絵本の中の絵や物語を日常生活と紐づけて話をふくらませる傾向があるのです。
両親が交代で読むことで、絵本を通じた思考に様々な角度からアプローチすることができるので、読み聞かせの可能性がさらに広がっていくのです。
我が家でももちろん、パパとママが同じくらいたくさん絵本を読み聞かせさせていました。
4. たくさん読んであげる
子どもは気に入った同じ絵本を何度も何度も読みたがるものです。
大人は色々な本をまんべんなく読んで欲しいと感じてしまいますが、同じ絵本を繰り返し読む、でも全然構わないのです。
我が家でもそうしていました。
いろんな種類の絵本を読むよりも、大事なのはたくさん読んであげることです。
絵本を読み聞かせすることでコミュニケーション以外にも、肌と肌が触れ合うことで幸せホルモン(セロトニン)がたくさん分泌されます。
セロトニンの効果は、大人はストレスの解消に、子どもは落ち着いた精神を与えてくれます。
ぜひたくさん絵本を読み聞かせしましょう。
ある説では、3歳までに1万冊の絵本を読んであげると賢い子になると言われているようです。
でも1万冊なんて普通にしてたら無理ですね。なのでそんなものは全く気にする必要はありません。
子どもが読みたい本を読みたいだけ、一緒に読み聞かせするということが大切です。
5. 自分で絵本を選ばせる
本棚にある絵本を自分で選ばせるというのはもちろんですが、我が家では図書館に一緒に行って新しい絵本を自分で選ばせるということをしています。
図書館に行くたびに見たことのない絵本がたくさんあり、うちの子のはいつも目をキラキラと輝かせます。
そして本棚を見ながらわずか5分ほどで、自分が読みたいものを6冊くらい選んできます。
まずは試し読み(読み聞かせ)をして、好きな本だったら借りる、思ってたのと違うようだったらまた別の絵本を選ぶというような具合で借りるものを自分で選びます。
子どもにとって自分で選んだ絵本は格別です。
「これ私が借りてきたやつや!」と、家では毎日嬉しそうにしていますよ。
我が家で絵本の読み聞かせが続くのは、図書館に通うことによるマンネリ化防止と、自分で選んだ本を読むというその選択性の楽しさもあるかと思っています。
6. 絵本のサブスクを利用してみよう
新しい絵本にふれるという観点では、絵本のサブスクを利用してみるというのもおすすめです。
その名のとおり、「絵本のサブスク」というサービスでは毎月3冊の新しい絵本を自動で送ってきてくれます。
どんな絵本を読んでいいかわからない、絵本を借りたり買いに行ったりする時間がとれないという家庭にも絵本のサブスクはとても便利ですね。
読み聞かせにおすすめの絵本は?
どんな絵本の読み聞かせがより効果的なのか、気になりますよね!
我が家でもずっと読んでいた、今も読んでいる絵本。
またダイアロジック・リーディングでコミュニケーションを取るのに最適と言われている絵本。
それはずばり、『はらぺこあおむし』です!
定番中の定番で本棚に持っている家庭も多いですよね。
定番の絵本ですが、この絵本実はすごいのです。
- カラフルな色使いで好きな色の話もできる
- 金曜日にオレンジを5つ食べるなど、曜日や数字の感覚が学習できる
- 食べすぎてお腹が痛くなるなど論理的思考も考えられる
- 小さかったあおむしが綺麗なちょうちょになるという物語性がある
『はらぺこあおむし』を子どもとコミュニケーションを取りながら一緒に読むだけで、読み聞かせの効果のほとんどが期待できます。
せひ『はらぺこあおむし』を読み聞かせしてあげましょう。
また我が家では『はらぺこあおむし』の作者エリック・カールの、『パパ、お月さまとって!』という絵本も好きで何度も一緒に読んでいました。
うちの子がまだ2歳になりたての頃、夜空に月を見つけたとき、
「あ、お月さまや!おてて届くかなあ?」
と絵本でみた物語と関連付けて話すようになっていて、とても驚いたのを覚えています。
エリック・カールはたくさんの素晴らしい絵本がありますがとくに『はらぺこあおむし』と『パパ、お月さまとって!』が個人的におすすめです。
読み聞かせのコツで参考にした本
我が家で実践した読み聞かせのコツについては、
『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』という本の内容を参考にしています。
日本とアメリカの読み聞かせの違いについて、またダイアロジック・リーディングのもっと詳しい内容について、体系づけて解説をされているので、とても参考になりますよ。
文章も難しくなく、さらっと読めてとても勉強になるのでぜひ一度読んでみてください。
Audibleで全文を聴くこともできます。私は家事をしながらAudibleで内容をすべて聴きました。
Audibleは初回登録は30日間無料なので、本屋さんに買いに行くより手軽でいいですね。
まとめ
我が家で実践した読み聞かせのコツについて、いかがだったでしょうか?
もちろん個人差はあるとは思いますが、ここで紹介したような絵本の読み聞かせを実践してみてください。
絵本を読み聞かせは、論理的思考力の発達、語彙力の発達、心の成長など数え切れないほどの子どもの成長に繋がります。
読み聞かせのコツについて、最後に箇条書きでまとめておきますね。
- 絵本の読み聞かせは思考力や語彙力向上に効果バツグン。
- うちの子はとんでもなくおしゃべりが上手になった。
- 絵本を読みながら発言をさせる
- 読み聞かせ中、子どもにたくさん発言させよう。
- 書いてある通りに読む必要はない
- 絵本を通して質問を追加してみよう。脱線して全然OK。
- ママ・パパの両方が読み聞かせする
- 読み聞かせの幅がグッと広がる。
- 図書館や絵本のサブスクを利用する
- 絵本は買うだけじゃない。無料の図書館や、勝手に届くサブスクがおすすめ。
- おすすめ絵本は『はらぺこあおむし』
- 読み聞かせの基本が網羅された最強の絵本。